最近の調律 内容や料金等の事例紹介1.
最近の調律 内容や料金等の事例紹介1.
福岡を拠点に活動しております、調律・修理の古川ピアノ 調律師の古川です。
このブログを御覧いただいているお客様、いつもありがとうございます♪
事例紹介の記事では、最近のご依頼の中から抜粋して、実際の内容や料金をご紹介します。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
・7月某日、国産アップライトピアノ約10年ぶりの調律
ホームページを見てご依頼いただいたお客様です。
ここ10年ほど調律されていなかったとのことですが、事前にお話を伺う限りでは目立った不調は無いようでした。
実際に訪問しピアノを拝見したところ内外ともにキレイな状態で、特に部品の故障なども見当たりませんでした。
また、置いている環境がよほど良かったのか、音程の狂いは最小限だったため、調律料金は基本料金のみとなりました。
唯一、永く使っているピアノにありがちな右ペダルのギシギシ音があり、これはクッション材の交換をご提案しました。
・実際の作業の流れ
お客様へ診断結果の報告と料金のご提案。ご了承をいただき作業開始
↓
まずペダルのクッション材を交換作業。ペダルを分解し、古いクッション材を取り除き、
新しいクッション材(革部品)に置き換え、再びペダルをもとに組み立てます。
このとき、雑音防止のためのフェルトなどを追加、各関節部に潤滑剤を注入してペダルの動きを滑らかにします。
次いでペダル3本の調整をそれぞれ適切に整えてペダルの調整は完了です。
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鍵盤の分解、下に溜まったホコリの清掃。
鍵盤がセットされている金属ピンの汚れを金属磨きでキレイにし、鍵盤の動きを滑らかにします。
防虫剤兼防カビ剤をセットし、鍵盤をもとに戻します。
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鍵盤とアクション機構の接点に潤滑剤を刷り込み、動きを滑らかにするとともに、フェルト摩耗によるきしみ音を軽減させます。
鍵盤内部のフェルトに一部湿気で膨らんだ部分があったため、圧縮する工具でフェルトを適切な厚みに調整し、動きを滑らかにします。
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アクション機構に一部 調整の乱れがあったため、88音分適切に調整します。(ハンマー接近調整)
主に発音の良し悪しを調整する項目で、これを調整することで最も良く発音するように88音が揃います。
↓
仕上げに調律を行います。
今回はピアノの音色を少し明るめにして欲しい とのご要望がありましたので、そのように音色やハーモニーを整えました。
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最後に外装を組み立て、音のチェック 雑音等のチェック を行い、異常がないことを確認して作業完了です。
・今回の所要時間と料金
時間:ピアノの診断とお見積りご提案で20分、実際の作業で2時間、完了後の報告等で10分ほど、全体で2時間半でした。
料金:調律の基本料金が13,200円、ペダルの部品交換が500円、合計13,700円で、空き年数に対して比較的安価に済みました。
今回は10年間のブランクで結果的には音の狂いが少なくコンディションも比較的良好でしたが、
ピアノが高齢化していることも考慮して、今後は毎年の定期的な調律メンテナンスをおすすめいたしました。
※今回ご紹介した事例は一つの参考例です。
同程度の空き年数でもピアノの状態によりご提案する内容と料金は異なりますので、予めご了承下さい。
当店ではアップライトピアノやグランドピアノの調律や修理 メンテナンス、
ピアノの移動手配(調律とセット)、消音取付などを総合的に承っております。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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