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【高額注意!】その乾燥剤、本当に必要ですか?

【高額注意!】その乾燥剤、本当に必要ですか?

古川ピアノ 調律師の古川です。

いつもご依頼いただくお客様、新規にお申し込みいただくお客様、

このブログを御覧いただいているお客様、いつもありがとうございます♪ 

 

・調律時の乾燥剤販売の実態

調律のお客様から、

「以前の調律のお店では乾燥剤を半強制的に買わされていたので、安くなって助かります」

といったお声をいただくことがあります。

ピアノ用乾燥剤は1個1,500円~2,000円程度、多いときはそれを2個置くように勧められるそうなので、

金額にするとそれだけで3000-4000円にもなります。決して安くはない金額ですね。

 

当店では、本当に必要な場合を除き、ピアノ用乾燥剤の販売は積極的に行っておりません。

それは、お客様の金額的負担を軽減するためだけではなく、乾燥剤そのものの意義についても疑問があるからです。

※フェルトの虫食い被害はどのピアノにも平等に起こり得るので、防虫剤はいつも無料で設置するようにしております。

 

・乾燥剤の必要性は?

ピアノ用乾燥剤にはたしかに湿気を吸収し、ピアノ内部の湿度を下げる効果があると思います。

しかし私は、ピアノを守るためには乾燥剤を入れてハイおしまいでは不十分だと考えています。

理由は以下のとおりです。

 

乾燥剤によってピアノの内部の湿度は一定に抑えることができても、お部屋の湿度が高い場合はどうなるでしょうか?

アップライトピアノ グランドピアノともに、外装部分は密閉されておらず、わずかですが各部に隙間があります。

また、背面(グランドは下面)は支柱や響板がむき出しになっています。

 

つまり、乾燥剤を入れてもお部屋の湿度が高ければ、その湿気を含んだ空気がピアノの中に入り続けているわけです。

それでも、乾燥剤が中に存在することで、無い状況よりは一定の除湿効果があると思われますが、

高湿の根本的な解決を考えると、お部屋そのものの湿度を適切にコントロールする の一言に尽きます。

 

・湿度管理ができれば乾燥剤は買わなくていいです

湿度管理はそんなに難しくありません。下記の方法を参考にして下さい。

 

【必須】湿度計をご用意下さい。これが最初の一歩です。安価すぎるものは精度が良くないので避けて下さい。

メーカーはEMPEXかTANITAがおすすめで、できれば2000円以上の物が良いです。

 

【場合により】湿度が高い場合=65%を超えると過湿気味なので、エアコンのドライや除湿機で下げて下さい

【場合により】湿度が低い場合=40%を下回ると過乾燥気味なので、加湿器で上げて下さい

※いずれの場合も、機器の温風やスチームなどがピアノに当たらないように気をつけて下さい。

 

【その他】ピアノのお部屋で洗濯物の部屋干しをするのは避けましょう。

どうしてもその場所で部屋干ししないといけない場合は、

エアコンのドライと洗濯物用の除湿機をセットで使うくらいの対策が必要です。

 

・湿度管理が適切にできれば、乾燥剤は買わなくて良くなるのはもちろん、

年間を通じてピアノのハーモニーやタッチ感が均一に保ちやすくなるため、

季節によってピアノの調子が変化するのを防ぐ効果もあります。

 

当店ではアップライトピアノやグランドピアノの調律や修理 メンテナンス、

ピアノの移動手配(調律とセット)、消音取付などを総合的に承っております

 

ご質問等、まずはお気軽にお問い合わせください。

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古川ピアノ 古川航

 

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