ピアノに後付けできる消音ユニット(消音機能)
ピアノに後付けできる消音ユニット(消音機能)
福岡を拠点に活動しております、調律・修理の古川ピアノ 調律師の古川です。
このブログを御覧いただきありがとうございます。
今日は、ピアノに後付けできる消音ユニット(消音機能 サイレント装置)についてご紹介いたします。
・ピアノ用の消音ユニットとは
ピアノ用の消音ユニット(サイレント機能 サイレント装置 ともいいます)とは、
ピアノに取り付けることで、通常のピアノとしての演奏と、消音モード(ピアノの音を消し、ヘッドホンやスピーカーで音を聞く)
での演奏の、2つのモードを切り替えることができる機能のことです。
新品ピアノを買うときに、あらかじめメーカーのピアノ工場で取り付けされた新品ピアノを買う方法と、
新品ピアノや中古ピアノを買った後に、あとから消音ユニットを取り付ける方法があります。
その他に、元から消音ユニットがついている中古ピアノを買う方法もありますが、
ピアノ本体と違って電子機器である消音ユニットを中古で買うと、故障や寿命が気がかりですのでその点はご注意下さい。
・後付けタイプ消音ユニットの種類と価格
後付タイプの消音ユニットにはいくつかのメーカーから発売されています
各料金は定価です。当店でのお取り付けは、特別料金でご対応可能です。お問い合わせください。
・ヤマハ ピアノ用消音ユニット
(ヤマハのアップライトピアノ専用) 本体定価187,000円 + 取付費
→金額は安くありませんが、ヤマハピアノ専用設計だけあって、
音色の良さ 強弱の表現力 機械としての耐久性 どれをとっても抜群です。
ヤマハピアノをお持ちの方でしたら、第一候補として検討されることをおすすめします。
・コルグ ピアノ用消音ユニット
(各メーカーのアップライト/グランドピアノ用の汎用タイプ)本体定価オープンプライス + 取付費
→一部の部品をピアノに合わせて加工調整することで、あらゆるメーカーのピアノに取り付けができる汎用タイプです。
2022年7月現在、アップライト用は販売終了で廃盤となっています。
おそらく近いうちに後継モデルが出ると思われますが、現時点では詳細不明です。
・マジックスター ピアノ用消音ユニット
(各メーカーのアップライト/グランドピアノ用の汎用タイプ)本体定価 132,000円~ + 取付費
→一部の部品をピアノに合わせて加工調整することで、あらゆるメーカーのピアノに取り付けができる汎用タイプです。
ヤマハ製以外に手に入りやすいものの中では、比較的使い勝手が良い製品です。
・消音ユニットを付けるデメリットは
・アップライトの場合
若干のタッチ調整のデチューン(性能を落とす調整)が必要となりますが、
防音にお悩みの方が消音機能を手に入れられるメリットと比較して、デメリットは極めて軽微です。
・グランドピアノの場合
アップライトに比べてデチューンの幅が大きいため、せっかくのグランドピアノの優れた表現力が大きく低減します。
消音機能というメリットとのバランスを考えて導入を検討されることをおすすめします。
※ヤマハのグランド用サイレント機能は機構的にタッチが変わらない構造なのでおすすめです。
・さいごに
簡単にではありますが、後付タイプの消音ユニットについてご紹介いたしました。
いずれも一長一短ありますが、防音問題でお困りの方にとっては消音機能の恩恵は大きい価値があると思います。
当店では、各メーカーの消音ユニットの取り扱い 及び 取り付けに対応しておりますので、
検討している方は質問だけでも気軽にお問い合わせ下さい。
※当店の方針として、グランドピアノ用の消音ユニットはおすすめしておりませんので、
取り付けご依頼はお受けいたしかねます。予めご了承下さい。
当店ではアップライトピアノやグランドピアノの調律や修理 メンテナンス、
ピアノの移動手配(調律とセット)、消音取付などを総合的に承っております。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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