最近の調律 内容や料金等の事例紹介9. 45年ぶりの調律
最近の調律 内容や料金等の事例紹介9. 45年ぶりの調律
福岡を拠点に活動しております、調律・修理の古川ピアノ 調律師の古川です。
このブログを御覧いただいている皆様、いつもありがとうございます♪
事例紹介の記事では、最近のご依頼の中から抜粋して実際の作業内容や料金をご紹介します。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
・アップライトピアノ、45年ぶりの調律ご依頼
ホームページをご覧頂いた方からの新規ご依頼で、前回の調律は45年前でした。
有名メーカーの国産ピアノで、空き年数を考えるとかなり良好な状態でしたが、
さすがに空いている期間に応じた大きな音の狂いと、いくつかのフェルト部品の虫食い害が大きく、
軽快で統一感のある音色とタッチに仕上げるにはその部品を修理するのがベストな状況でした。
当店では、長い空き期間があっても調律の割増料金が膨らみすぎないよう、
上限金額を26,400円(調律 清掃 調整 防虫剤無料設置 込み)に設定しております。
お客様と相談の上、【調律3回 清掃 調整 防虫剤の無料設置】コース(26,400円)
+フェルト部品の交換修理×2種(3,300円 / 16,500円)となりました。
・実際の作業の流れ
※今回はピアノへの負担軽減等の理由から、2日間に分けての訪問実施となりました
【初日】
お客様へピアノの診断結果の報告と料金のご提案。ご了承を頂き着手します。
↓
まずは最初の調律で大きく下がった音程を引き上げます(1/3回目)
↓
鍵盤の分解、下に溜まったホコリの清掃。
鍵盤がセットされている金属ピンの汚れを金属磨きでキレイにし、鍵盤の動きを滑らかにします。
☆ここでフェルト部品の交換修理Aを行います。
防虫剤兼防カビ剤をセットし、鍵盤をもとに戻します。
↓
☆次にフェルト部品の交換修理Bを行います。初日はここまでで完了です。
【2日目 ※初回の10日後に訪問】
もう一度音程を引き上げる調律を実施します(2/3回目)
↓
アクション機構に調整の乱れがありタッチが全体的にバラバラだったため、88音分適切に調整します。
お客様と相談の上、今回は平均的なタッチの重さになるように調整いたしました。
ここまでの段階で、各部に サビ カビ 虫食い などのダメージが無いかをチェックしております。
↓
仕上げの精密調律を行い、音色やハーモニーを整えます。(3/3回目)
↓
最後に外装を組み立て、音のチェック/雑音等のチェックを行い、異常がないことを確認して作業完了です。
ピアノ本体の性能が高く良好な状態でしたので、音色 ハーモニー 表現力ともに良い仕上がりとなりました。
・今回の所要時間と料金
時間:お見積りとプラン打ち合わせで20分、実際の作業で初日に4時間、2日目に3時間、
完了後の報告等で20分ほど、全体で約8時間弱でした。
料金:調律3回(+清掃 調整 防虫剤無料設置)で料金が26,400円、
修理Aが3,300円 修理Bが16,500円で、合計46,200円でした。
※今回ご紹介した事例は一つの参考例です。
同程度の空き年数でもピアノの状態によりご提案する内容と料金は異なりますので、予めご了承下さい。
当店ではアップライトピアノやグランドピアノの調律や修理 メンテナンス、
ピアノの移動手配(調律とセット)、消音取付などを総合的に承っております。
また、国産ピアノはもちろん、ヨーロッパ製やその他の海外製ピアノも含め、
あらゆるメーカー ブランドのピアノに対応しております。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航