ピアノ調律は一年ごとに必要?
ピアノ調律は一年ごとに必要?
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
ピアノの調律といえば、日本国内では一般的に一年に一回 という慣習があります。
本当に一年に一回しないといけないのか? あるいは一年に一回で足りるのか?
調律の頻度と必要性について解説いたします
・一年に2回以上必要な場合(と必要とされる場合)があります
ピアノを演奏する方にも色々な使用頻度や用途があって、
極端に言うと子供さんが弾くピアノとピアニストが弾くピアノでは音程の狂いや消耗の度合いが異なります。
ピアニストが使うピアノやピアノ教室で使用されるピアノは使用頻度が高いので、
音や調整が比較的早く狂いますので必然的に調律と調整のペースがあがります。
主にプロユースの場合、半年ごとにご依頼いただくお客様が最も多く、中には3ヶ月の季節毎に実施させていただいているケースもあります。
・一年に一回程度で大丈夫な場合もあります
一般的にレッスンの練習用としてご家庭で使用されているピアノは、よほど練習量が多い場合を除けば一年に一回程度の調律と調整で十分に維持できます。
しかし、練習量はそれほど多くなくても、エアコンやその他暖房 日光の熱などによるピアノに対する影響が大きい場合はその限りではなく、
一年が経過する前に早く狂いが出てしまうことがあるため、お客様が異変に気づかれて早めにご依頼頂く場合があります。(例えば9ヶ月後や10ヶ月後など)
また、親子 兄弟姉妹でたくさんお弾きになるご家庭も同様の傾向にあります。
・一年に一回 とはあくまで目安です
以上のことから、年に一回とはあくまで「平均的な一般家庭のピアノ」にたいする目安の頻度であって、
実際には使用頻度や設置環境の違いによってピアノの変化にもそれぞれの違いがありますので、調律の間隔もまちまちとなります。
あとは、あまり使わなくなってきたので2年や3年に一度のペースで良い、というご要望もありできる限り対応しておりますが、
ピアノのコンディションが定期的に把握できなくなるほか、弾かなくなることで発生しやすい動きの不良なども可能性が上がるので、基本的には推奨しておりません。
大切なピアノを永く良い状態で保つ という観点からも、一年に一回程度 調律とメンテナンスをお受けいただければよりご安心かと存じます。
古川ピアノではグランドピアノやアップライトピアノの調律やメンテナンス
消音取付や中古ピアノ販売などを総合的に承っております。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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