調律の必要性とおすすめの頻度
調律の必要性とおすすめの頻度
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
ピアノを所有している方はもちろん、これからピアノを準備される方にとっても、
ピアノを良いコンディションで維持していくために調律の知識は欠かせません。
調律は絶対必要なのか? どのくれいの頻度でするべきなのか?
私なりに解説してまいります。
・そもそも 調律 ってなに? 必要なの?
一般的には、調律=ピアノのメンテナンス という認識をされている方が多いかと思います。
これは間違いではないのですが、本来の定義とは意味合いが異なり、 正確には 調律=音程を整える作業 音階を作る作業 と言い換えられます。
ピアノの機能を整理すると、大まかに次の要素がきちんと調整されていなければなりません。
1.音程があっている 、気持ちの良い音階 ハーモニーになっている(調律で整える部分)
2.鍵盤やアクション等のメカニック部分が正確に調整され、均質なタッチ感になっている
3.ハンマーや弦などの発音体が良い状態で、均一な音色と表現力を発揮している
4.その他、外装や付加機能等が問題なく機能している
つまり、純粋に 調律 という作業は、 1.の内容のみを指すことになります。
必要性については、個々のピアノや環境などで異なりますが、演奏や季節の変化等を通して徐々に音は崩れていきますので、
半年 一年 などの定期的に あるいは音が気持ち悪くなってきたと感じ次第 調律を実施する必要があります。
・調律 だけではピアノのメンテナンスとして不十分
↑で申し上げたように、ピアノのメンテナンスとしては、調律だけでは完全では有りません。
調律 だけでは、 メカニックの調整 と 音色の調整 の2つのカテゴリが手つかずということになります。
また、その他には過度な湿気や乾燥によるピアノの状態変化、虫食いなどによるピアノ部品のダメージ などの状況を正確に把握し、
お客様と相談しながらピアノに適した保管環境に改善していくアドバイス なども大事な要素です。
調律で音程を整えても、メカニックが乱れていて弾きにくかったり、重すぎたり軽すぎたり、ピアニッシモが出なかったりフォルテッシモが出なかったり、
音がキンキンしたりモコモコしたり、ペダルが効かなかったりミシミシ言っていたり、などなど 様々な問題が発生してしまいます。
・おすすめの調律とメンテナンスの頻度
当店では、メカニックや音色の狂いが微量の場合は、調律基本料金(税別12,000円~)と基本時間2時間(グランドは3時間程度)の中で、
それらも併せて整え直すサービスが含まれています。 もちろん、たまったホコリやゴミ等のお掃除もお任せください。
ただし、調律自体の空き期間が長くなればなるほど、弾く頻度が高ければ高いほど 調律はもちろん メカニック等の乱れも大きくなっていきますので、
やはり定期的な調律とメンテナンスを、一年ごと(たくさん弾く方は半年ごとなど) に実施されることを推奨いたします。
・まとめ
この記事がピアノの維持管理等について参考になれば幸いです。
古川ピアノでは、調律やメンテナンスに関する相談のほか、消音取り付けや中古ピアノの販売などを総合的に承っております。
ご質問等、まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはコチラのページへ♪ または、代表古川 090-7533-2462 へ
最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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