ある日の作業 ピアノアクション内部の部品交換
ある日の作業 ピアノアクション内部の部品交換
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
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このブログを御覧いただいているお客様、いつもありがとうございます♪
本日はある日の作業をご紹介いたします。
・とあるアップライトピアノの調律と修理
この日はアップライトピアノ所有のお客様の新規お申し込みの調律に伺いました。
こちらのピアノ、調律とあわせて不具合のある箇所の修理も同時のご依頼です。
アクションというピアノ内部の複雑な機械部分に湿気や汚れがたまり、
部品がスムーズに動かなくなることで、音が出にくかったり鍵盤が上がらなかったりする不具合です。
・ハンマーを一つずつ外し、さらに分解して部品交換×88本
今回の不具合は、ハンマーという弦を叩く部品の根本にある関節部品の湿気ダメージが原因でした。
これを治すには、ハンマーを一つずつ取り外しさらに関節部品を分解し、細い金属ピンを新しいものに交換するという方法があります。
調律師はセンターピン交換と呼びますが、なにせハンマーは鍵盤の数と同じ88本ありますので、根気のいる作業です。
この部分の不潤滑を改善することで、タッチは驚くほど軽快でなめらかになり、弱い音から強い音 小さい音から大きい音までコントロールしやすくなります。
もちろん、音が出にくかったり鍵盤が上がらなかったりする不具合はなくなりますので、快適に演奏できるように復元できました。
・続いて調整と調律
鍵盤をもとに戻したあと、一通りの調整が終わり、仕上げの調律を行いました。
内部の清掃、鍵盤の動きを滑らかに、その他の調整をこまかく行いながら、音 タッチ ともに良いピアノになるように心がけて進めます。
お客様はもう永く使ってきたので治らないかなと心配されていましたが、上記の修理 調整でかなり調子が良くなりましたので、
とても喜んで頂きほっといたしました。
古川ピアノではグランドピアノやアップライトピアノの調律やメンテナンス
消音取付や中古ピアノ販売などを総合的に承っております。
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古川ピアノ 古川航
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