中古ピアノを再生するときの修理箇所
中古ピアノを再生するときの修理箇所
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
中古ピアノはその販売店によって様々ですが、一般的にクリーニングや内部の再調整、
場合によっては部品の交換修理をすることもあります。
・まず傷みやすいのは、フェルトや繊維の部品
ピアノを構成する部品は、おおまかには 木部 金属部 そしてフェルトや布などの繊維類があります。
これらの中でも特に繊維系の部品は、10年単位の長い年月で傷みやすいものです。
例えばフェルトが長年の使用で擦り切れたり、ヒモが解れていたり、羊毛だと虫食いに遭うこともあります。
当店では、特にこれらのフェルト 繊維系の部品の消耗 劣化具合には気をつけて整備し、必要に応じて部品交換を実施してから店頭展示しております。
・金属部品は湿気の影響を受けて傷みます
例えば、ピアノの中心部 音を鳴らすための弦が200本以上張られていますが、湿気が多すぎるとサビが侵食し、場合によっては弦が切れやすい状態になります。
また、ピアノの心臓部、複雑な機械を持つアクション部分は、細かい部品を金属ピンで稼働させる部品の集合体なので、湿気が多すぎるとピンが錆びて動きが鈍くなります。
弦のサビは研磨して落とし、アクション部のピンのサビは動きが硬い部分は新しいピンに交換してスムーズな動きを復元します。
・木の部品はあまり傷みませんが…
木そのものは経年変化でもさほど傷みませんが、ピアノは木と木を細かく加工して複雑に組み合わせた楽器ですから、とうぜん部品同士を接着している箇所が非常に多いです。
特に細かい部品の中には、長年の経年変化で接着剤が劣化し、接着箇所が剥がれたり 剥がれかかっていて雑音が出ている症状が時々発生します。
当店ではこれらの不具合も同時に点検確認し、必要に応じてバラバラに分解し、再接着などの処置を施してから中古ピアノとして再生しております。
古川ピアノではグランドピアノやアップライトピアノの調律やメンテナンス
消音取付や中古ピアノ販売などを総合的に承っております。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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