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ピアノは本当に湿気に弱い?

ピアノは本当に湿気に弱い?

 

ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノです。

ピアノや楽器をお持ちの方のみならず、これからやってくる梅雨は憂鬱ですね。

多くの方が「ピアノは湿気に弱い」というイメージをお持ちだと思いますが、実際にはどうなのでしょうか?

この記事では、気になるピアノと湿気の問題について調律師の視点で解説します。

 

季節による湿度の変化 

そもそも湿度は、国や地域、住宅の周囲にある環境の違いや住居の性能などで違いがあるため、一括にはしづらいものです。

福岡県での状況を大雑把に言えば、春と秋は平均的な湿度で過ごしやすく、6~7月の梅雨時期に最も高湿度となり、冬期は逆に乾燥状態になります(実はここに落とし穴があります)。

ピアノを健康に保つには、季節にあわせた管理が必須となります。

 

湿気が高いと何が起こるのか 

ピアノは主に木 金属 フェルト等の繊維 の3種で構成されています。木やフェルトは湿気を吸うと膨張し、金属は湿気を帯びた空気に触れ続けるとサビます。

ある程度の湿度の変化では少し調整や調律がズレるだけですが、一定の度合いを超えると 

 

1.軽度:許容できないほどタッチや音のハーモニーがおかしくなる

2.中度:鍵盤や部品の動きが悪くなる 

3.重度:木の部品が反る 部品の接着が剥がれる /部品が動かなくなる 音が出なくなる

 

というような順で症状が悪化していきます。このような状態になったピアノは自然に回復することは少なく、調律料金以上の修理料が必要となることがあります。

これらの異常や不調を防ぐには、適切な湿度(大まかには、湿度計で計測して最低でも65%以下)に抑えることが肝心です。

湿度計はぜひ用意しましょう!(できれば3,000円以上の国内メーカー品、EMPEXかTANITAがおすすめです。デジタル/アナログどちらでも構いません)

 

 

湿度計の画像湿度が低すぎるのもNGです!

例えば人のスキンケアを考えると、乾燥は肌のダメージになるので保湿などを行います。ピアノもほぼ同じ考えが適用されますので、

過乾燥=40%以下の湿度 は避けましょう! 35%以下になると、いつピアノが壊れてもおかしくありません。

冬場のメイン暖房がエアコンの場合やピアノの設置場所に床暖房がある場合は、一層の注意を推奨致します。

 

 

 

どうやって上手に管理すればよいのか?

梅雨時に換気をしても、扇風機をかけても湿気を含んだ空気が循環するだけです。

また、やみくもに乾燥機やエアコンのドライなどをかけても、実際に適切な湿度になった気がしますが、正確には確かめられません。

まず第一に必要なのは、間違いなく 湿度計 です。 これ無くしてはピアノの健康管理が始まりません。

湿度計があれば、除湿が必要なのか 不要なのか、あるいは 加湿が必要なのか という判断も可能になります。ぜひご用意下さい!

 

この記事が参考になれば幸いです。

古川ピアノでは、湿気による不調や故障などでお悩みの方のご相談のほか、調律 中古ピアノの販売などを総合的に承っております

ご質問等、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

お問い合わせはコチラのページへ♪ または、代表古川 090-7533-2462 へ

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

古川ピアノ 古川航

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