ピアノ内部の調整でタッチを変えるには?
ピアノ内部の調整でタッチを変えるには?
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノです。
ピアノの弾きやすさ 弾いた感触などを表現する際、「タッチ」という言葉がよく使われます。
前回に続き、ピアノ内部の調整で変えられるタッチについて解説してまいります。
・タッチが重い…?
ピアノの内部機構が湿気の影響や故障など無く円滑に動いていてもなお重くて弾きづらい場合は、調整のセッティング に着目します。
例えば、味の好みに 濃い/薄い の幅があるように、ピアノのタッチの調整にもある程度の幅があります。
基本的な調整状態で平均的なタッチの重さに感じるピアノは、もう少し軽くしたり もう少し重くしたり 調整がしやすい傾向です。
基本的な調整状態で重めに感じるピアノは、大幅に軽くする調整がやや難しい傾向、
基本的な調整状態で軽めに感じるピアノは、大幅に重くする調整がやや難しい傾向にあります。
・メーカーによる違い?
また、メーカーによる性格の違いもあります。
例えば国産トップメーカーのヤマハ と カワイ で比較すると、 (※私個人の意見です)
ヤマハ=鍵盤のタッチは軽く弾きやすい。音色は明るめ。総じて軽めに感じる傾向。
カワイ=鍵盤のたちはやや重め。音色は暖かく優しい音。総じてやや重めに感じる傾向。
という違いがあります。
・どう調整すればタッチを変えられる?
いずれのメーカーも基本的な構造は同じですから、タッチを変更する際にはおよそ似たような内容となります。
しかし、調整項目は20以上もありますので、手当たり次第に調整をいじるだけではなかなかうまく行きません。
例えば鍵盤が高すぎたり低すぎたり、深すぎたり浅すぎたり、部品が連動する部分に遊びが大きかったり少なすぎたり、
どの調整項目を扱えば効果的に狙ったタッチに変わるのかを冷静に分析していきます。
タッチを変える場合に大切なこと
タッチ変更の際には、メインの演奏者に同席していただき、もっともご希望に近い状態になるよう区切りのいいところで時々テストしてもらえると理想的です。
これらの作業には、ピアノの状態によっては30分程度からできる事もありますので、今のタッチに満足されていない方は、気軽にご相談ください。
次回以降、3~5の原因による重いタッチも改善方法をご紹介致します!
この記事が参考になれば幸いです。
古川ピアノでは、弾きにくいタッチなどでお悩みの方のご相談のほか、調律 中古ピアノの販売などを総合的に承っております。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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