調律業界の落とし穴
調律業界の落とし穴
福岡・佐賀で活動しております、調律・修理の古川ピアノ 調律師の古川です。
・調律業界の落とし穴について
不穏なタイトルですみません…
あまりネガティブな内容を書くのはどうかとも思うのですが、
これから調律を検討されるお客様にとって、すこしでも注意喚起として伝われば良いと思い、
思い切って書くことにしました。
★調律の作業内容にはかなりの個人差があります
たとえば、車の車検の場合は法定で検査項目が事細かに定められています。
(命を預けるものですから当然ですが…)
他にも、食品や飲料、薬品や医療機器、住宅 など、我々の身の回りにあるあらゆる物事には、
厳格に決められたルールや規定に則り、安全性や高品質を確認するステップが用意されています。
ピアノ調律の業界は果たしてどうでしょうか。
結論から申し上げると、「ルールなどは何もないに等しい」という状況です。
つまり、そのお店(楽器店など)や調律師個人の裁量に委ねられており、
施工される内容や品質にはかなりの開きがあるのが当たり前なのです。
たしかに、ピアノは命を預けたり、口にしたり、肉体や健康に直接影響するものではなく、
多くの場合では、習い事 娯楽 趣味 仕事(演奏家や作曲家 レッスン講師 など)のものです。
(もちろん、心理的 精神的に受けるポジティブな音楽の力は、とても大きいものがあると思っています)
だからといって、
・1時間足らずでちょちょいと調律して、1万○千円、
・2時間以上みっちり清掃 調整 調律をして1万○千円、
このような差が調律師の違いだけで発生しても良いのでしょうか?
作業内容によって仕上がりには歴然とした差が出ますので、お客様はたまったものではありません。
お客様に提案できる、気をつけ方としては、
・会社や組織の大きさ、肩書だけに惑わされない
・相場よりもかなり低料金の場合は要注意
・とにかく説明が大事です。説明不足に感じる場合は要注意
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
当店ではアップライトピアノやグランドピアノの調律や修理、
ピアノの移動手配(調律とセット)、消音取付などを承っております。
※電子ピアノ修理のご依頼はお受けいたしかねます
※ピアノ移動のみのご依頼はお受けいたしかねます
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