最近の調律 内容や料金等の事例紹介2.
最近の調律 内容や料金等の事例紹介2.
福岡を拠点に活動しております、調律・修理の古川ピアノ 調律師の古川です。
このブログを御覧いただいているお客様、いつもありがとうございます♪
事例紹介の記事では、最近のご依頼の中から抜粋して、実際の内容や料金をご紹介します。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
・7月某日、アップライトピアノ調律の新規ご依頼
ホームページをご覧頂いた方からの新規ご依頼でした。前回の調律は1年ほど前でした。
実際に訪問しピアノを拝見したところ、湿気による部品の動作不良(ハンマーが固まる症状)があり、
お客様と相談の上 その部品の修理を3箇所実施することになりました。
他は、右ペダルの効果がかなり弱いとのご相談があり、点検したところ簡易的な調整で元に戻りそうでした。
・実際の作業の流れ
お客様へ診断結果の報告と料金のご提案。ご了承をいただき作業開始
↓
まず右ペダルの不調を直すための調整をし、
次いでペダル3本の調整をそれぞれ適切に整えてペダルの調整は完了です。
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部品の動作不良3箇所を分解し、関節部品を交換して部品を動く状態に直します。
元の位置に部品を再セットし、動作や音に問題がないか確認します。
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鍵盤の分解、下に溜まったホコリの清掃。
鍵盤がセットされている金属ピンの汚れを金属磨きでキレイにし、鍵盤の動きを滑らかにします。
今回はタッチを少し軽くしたいとのご要望がありましたので、金属ピンに潤滑剤を塗布しました。
防虫剤兼防カビ剤をセットし、鍵盤をもとに戻します。
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鍵盤とアクション機構の接点に潤滑剤を刷り込み、動きを滑らかにするとともに、フェルト摩耗によるきしみ音を軽減させます。
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アクション機構に一部 調整の乱れがあったため、88音分適切に調整します。
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仕上げに調律を行います。
今回はタッチを少し軽くしたいとのご要望がありましたので、
タッチが軽く感じやすいように発音の良さを意識して音色やハーモニーを整えました。
↓
最後に外装を組み立て、音のチェック 雑音等のチェック を行い、異常がないことを確認して作業完了です。
・今回の所要時間と料金
時間:ピアノの診断とお見積りご提案で20分、実際の作業で2時間半、完了後の報告等で10分ほど、全体で約3時間でした。
料金:調律の基本料金が13,200円、動作不良の部品交換が550円×3で1,650円、合計14,850円でした。
部品の動作不良はピアノ設置部屋の湿気(計測で約70%)が原因の可能性が非常に高いため、
湿度計による計測の習慣化と、積極的な除湿機の運転をおすすめいたしました。
※今回ご紹介した事例は一つの参考例です。
同程度の空き年数でもピアノの状態によりご提案する内容と料金は異なりますので、予めご了承下さい。
当店ではアップライトピアノやグランドピアノの調律や修理 メンテナンス、
ピアノの移動手配(調律とセット)、消音取付などを総合的に承っております。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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