ピアノから出る雑音 共鳴音の事例と原因と直し方
ピアノから出る雑音 共鳴音の事例と原因と直し方
福岡を拠点に活動しております、調律・修理の古川ピアノ 調律師の古川です。
このブログを御覧いただいている皆様、いつもありがとうございます。
・ピアノから出る雑音 共鳴音
調律の際にお客様から直してほしいとご要望を受けたり、
気をつけて確認しているのが雑音 共鳴音の問題です。
主にピアノの特定の音を弾くと金属音や振動音が混じって聴こえるもので、
特定の条件が重なったときに起こりやすい傾向です。
言葉で表現すると、「ビーン」「ジーン」「ビビビ」といったニュアンスの音です。
・主な発生源と原因と解決策は?
主な発生源は以下のとおりです。
・ピアノの外装パネル および屋根や鍵盤蓋の蝶番 譜面台 などの可動部
→ 屋根や譜面台などを少し開け閉めするか、開ける角度を変えるだけで雑音が消えるケースが多いのですが、
場合によっては外装の一部に振動防止のフェルトを貼るなどする必要があります。
・ピアノ内部のネジやナットの緩み部分
→ピアノの内部にあるネジやナットが緩んだ場合、それらがピアノの音に反応して共振すると雑音になる場合があります。
緩みを締め直せば解消されます。
・ピアノの上に乗せているメトロノーム 写真立て プラスチック系のもの
→ピアノの上に乗せているものもよく共振して雑音が発生します。一枚カバーを敷くだけでも軽減できますし、
硬いものを乗せないようにすれば可能な限り発生しないようにできます。
・ピアノの背面にプラスチックなどの硬い物が落ちている場合
→今まで実際に経験したのは、ピンポン玉やプラスチックのおもちゃなどが背面の響板部分に接触すると、
外装パネルなどよりも大きな雑音が、複数の音で鳴る場合があります。
長い棒に粘着テープを巻き付けて上や横から取り除くことができることもありますが、
場合によってはピアノを手前側に動かさないと取り除けない場合がありますので、
まずはピアノの背面に物を落とさないように注意することが肝心です。
・ピアノ周辺のコンセント部、スイッチ部、照明器具、壁や天井の内部構造、など
→ピアノに直接触れていなくても雑音が発生する場合は多々あります。
これはピアノの音が空気中を波となって伝わり、相手側の物体の固有振動数と一致した場合に共振を起こす、
という理屈で発生するものですが、この雑音を解消させるのはなかなか難しい場合が少なくありません。
コンセントやスイッチの場合はカバーを一度外してつけ直す、照明器具はカバーをつけ直すか金具の緩みを直す、
等で解消されることがあります。
・壁や天井の内部で鳴っている場合(その部分を手で抑えると雑音が消えるので、場所を特定することは可能です)、
おそらく柱や支えの木材や石膏ボードとのわずかな隙間で振動が発生しているため、
何らかの方法で密着させその隙間を無くす必要がありますが、壁紙を剥がしての工事等の規模となると実際には難しいかもしれません。
当店ではアップライトピアノやグランドピアノの調律や修理 メンテナンス、
ピアノの移動手配(調律とセット)、消音取付などを総合的に承っております。
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古川ピアノ 古川航
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