調律師が解説ピアノの種類とそれぞれの特徴とは?
【調律師が紹介】ピアノの種類とそれぞれの特徴とは?
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノです。
大人の方もお子さんも、ピアノを習い始めるときに悩むのが「練習用のピアノは何を用意すればよいのか?」という点です。
1.最も小型で安価なキーボード
2.比率では圧倒的多数?の電子ピアノ
3.今も変わらぬ王道のアップライトピアノ
4.夢 憧れ的存在のグランドピアノ まで、大まかには4種に分かれます。
この記事では、これら4種類の違いを調律師の視点で解説します。
キーボード
まず何よりも安価(しかしタッチや音はチープで、鍵盤が少ないモデルが多いです)であることで、
習い初めて何も練習できるモノがないというときには、とりあえず用意する という方が少なくありません。
もちろん、ピアノテイストのタッチや88鍵盤の上級モデルもありますが、これらは本物のピアノのサブ 夜間練習用、
または持ち運び用 として利用されるのが本来の用途でしょうか。率直に申し上げると、ピアノの上達を目指すには性能が不十分です…
電子ピアノ
キーボードよりもきちんとしたものを準備したい方に人気の電子ピアノ。随分と前からピアノ全体の生産数の半数以上を占めるようになっていて、
いまピアノを弾く方の所有楽器としては最も多いタイプです。低価格~中古グランドピアノ並の高級モデルまで様々で、
ヤマハ カワイ はもちろん、コルグ カシオ ローランド などのアコースティックピアノを製造していないメーカーによる電子ピアノ も人気です。
音量調整やヘッドホン等を使用して様々な時間に弾きやすいこと、アコースティックピアノ以下の価格で買えるモデルが多いこと、
サイズと重量がコンパクトなので設置するハードルが低いこと などなど、メリットが多いのも事実です。
率直に申し上げると、ピアノの上達を目指すには性能が不十分です…。アコースティックピアノのサブとして使用できると、それぞれの利点を最大限に活用できます。
アップライトピアノ
サイズ 価格 性能 のバランスを考えると、家庭で使用できるピアノとしては最も優れたピアノです。
しかし、日本の住宅事情 特にマンションなどの集合住宅では、主に防音の観点から導入に対するハードルが高いこともまた事実です。
最近の住宅は防音性能が良くなっているのでマンションでも多くの方が使用されていますが(私の調律のお客様もマンションにお住まいの方が約半数です)、
使用するにあたっては常識的な時間帯での使用や窓を占めるなどの最低限のマナーを守ることは必要です。
特に近年はお手頃な中古ピアノが人気ですが、それぞれに個体差があり、またどのお店で購入するのが良いのか?など
キーボードや電子ピアノなどを買うよりも、ややハードルが高く感じられるようです。
いくら安くても、中身の状態が悪いピアノやタッチや音が良くないピアノを買うなら、新品電子ピアノのほうがよっぽど安心 という場合もありますので、
販売員 セールスマンにあまり乗せられずに、十分に比較検討して納得して買えるものを見つけられるのが理想的です!
グランドピアノ
アップライトピアノのさらに上を行く最上位ピアノがグランドピアノです。
十分に調整されたグランドピアノ最大の特徴は、響きの豊かさ 表現力の高さ タッチの素晴らしさ。
導入する際の懸念は、やはりその大きさ(横幅はアップライトと同じですが、奥行きが大きく異なり最低でも150センチ~最大で約280センチ!)、
価格の高さ(中古で最低60万円~ 新品で最低100万円~)、そして音量が大きくなる の3点でしょうか。
しかし、それらの懸念を補って余りあるほど、タッチ感とサウンドが素晴らしいです。その秘訣の一つが、鍵盤を始めとする内部の機構の複雑さです。
単にアップライトピアノより大きいから性能が良いというワケではなく、機構的により複雑な仕組み=より表現力を高めタッチをよくする仕組み が搭載されている という事です。
その魅力は別の機会にもっと掘り下げます♪ ご予算や場所の条件が揃う方は、最初にグランドピアノを準備できると最高です!
ピアノを準備される際にこの記事が参考になれば幸いです。
古川ピアノでは、キーボードや電子ピアノからアップライトピアノ グランドピアノへステップアップを検討されている方のご相談のほか、調律 中古ピアノの販売などを総合的に承っております。
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古川ピアノ 古川航