中古ピアノの選び方~大きさ編~
中古ピアノの選び方~大きさ編~
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
当店では中古ピアノ販売も行っておりますが、お客様からご相談を受けることが少なくありません。
このブログでご紹介することで、お悩みの方にとって少しでも参考にしていただければ幸いです。
今回は、いくつかの種類があるピアノの大きさについて解説いたします。
・大きいピアノと小さいピアノの違いは?
基本的にピアノは大きくなるほど(アップライトは背が高く、グランドは奥行きが長く)なるほど音の深み 音量 迫力ある低音 価格が増す傾向です。
その理由としては、主に 特に低音弦が長く設計できる 響板が広くなる 鍵盤が長く設計できる 大きくなる分金額は高くなる といった事が挙げられます。
例えば最小サイズのグランドピアノよりも最大サイズのアップライトピアノのほうが音量が大きく音色が良い場合もありますが、ボディーの大きさに依るものが少なくありません。
・ピアノは大きいほうがいい?
座椅子が大きくなればなるほど確かに価格は上がっていくので楽器そのものの質も比例する場合が多いのですが、一つのポイントは楽器の大きさと設置場所の空間とのバランスです。
例えば大きな空間が広がるホールのような場所に小さなアップライトを置いた場合、場所は取りませんがあまりにも音量が乏しく、広がる空間に対して音が届かない問題が発生します。
例えば小さなお部屋に巨大なグランドピアノを押し込むように置いた場合、密接した壁や天井 床に音が乱反射してとても美しいとは言えない響きになってしまうでしょう。
このように、大きい=良いピアノ という単純なことではなく、置きたいスペースに対して最もバランスの取れたサイズ感のピアノを選ぶことも大事な選び方の基準です。
・小さいピアノはあまり良くない?
小さいピアノは、少なくとも国産の新品ピアノの中では比較的安価な価格設定になっていることが多いです。
また、中古ピアノのラインナップを過去40年ほどさかのぼってみても同様です。
特にアップライトの場合 中型の121cmを下回る高さのピアノ(よくあるのは114cmや108cm)の中には、極度にタッチや音色に深みや美しさに欠けるものがありますので要注意です。
しかし、見た目はコンパクトで可愛らしい感じの物が多いので、一見すると圧迫感が少なく魅力的に見えてしまいます。
もちろん良いモデルもありますし、こと海外製の高級ピアノではコンパクトなサイズでも驚くほど豊かなサウンドを響かせるピアノがあります。
ただしあくまで一例であって、すべてのピアノに当てはまるわけではありませんので、あくまで参考のひとつとして捉えていただければ幸いです。
やはり、ピアノを選ぶには直接自分で見て弾いて、信頼できる調律師のアドバイスを受けながら選ぶのが最適かと思います。
古川ピアノではグランドピアノやアップライトピアノの調律やメンテナンス
消音取付や中古ピアノ販売などを総合的に承っております。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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