ピアノを弾く方々の様々な感性
ピアノを弾く方々の様々な感性
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
ピアノを演奏するにあたって、ピアノに求めること こだわりを感じることなどは、人によって様々な違いがあります。
お客様から相談を受ける中で、「こんな事を感じる 不満に思うことは変でしょうか?」 というものがありますが、
ごく一部の事例を除けば、人の感覚感性は千差万別 十人十色ですから不安に思う必要はないかと思います。
今回は、調律のお仕事で経験したことを基に、一例を紹介いたします。
・音の響きが気になる場合
響きと言ってもいろいろな種類があります。たとえば、
・音が響きすぎてうるさく感じる 耳に痛く感じる
・音の響きが小さく頼りなく感じる もやもやして感じる
といったお声が多いです。
ピアノはそれぞれ響き方に違いがあると同時に、弾き手にも好みの違いがあります!
ですので、自分の好みに合わない音のピアノを弾き続けていると、表現したいことができない 弾いていて気持ちよくない などストレスが溜まる一方です。
響き方はピアノ自体を調整する他、お部屋の環境を整えることである程度コントロールすることができますので、
総合的に判断して何をどのように調整していけば好みに近づくのか、調律師の助けを得て丁寧に探っていくのが良いかと思います。
・指に伝わる感触が気になる場合
いわゆる タッチ と呼ばれることが多いものです。響きの感じ方と同様に、タッチもピアノの個体差と感じ方の個人差があります・
・タッチが重くて弾きづらい 連打が効かない ピアニッシモが出にくい フォルテッシモが出にくい
・タッチが軽くて弾きづらい 重厚な音がでない ピアニッシモが出にくい
といったお声のなか、特に前者が多いです。
このように感じる理由はピアノ側では調整不足や調整の方向性が好みに合っていない場合があります!
タッチは、弾き手の年齢や性別 体格 腕の長さ 指の長さ 筋力 などの要素を含めて慎重にお客様と打ち合わせを行い、
どのようにカスタマイズすればしっくりくるタッチになるのか、テストしながら調整を繰り返していく方法がおすすめです。
ピアノのメンテナンスといえば=調律 のイメージですが、この調整の部分にこだわることで一層好みにマッチしたピアノを作ることができます
・異音 雑音などのノイズが気になる場合
特に小さなお子様など、かなり高い音域の周波数が聞こえやすい方は、ピアノから時々発生するノイズが気になることがあります。
逆に言うと、多くの場合 大人になるにつれて聞こえる音の範囲(可聴域)は狭まってくるので、そもそもノイズに気づかないという事が多々あります。
一度気になるとそこばかりが気になってしまいがちです。
ピアノ本体から出る音なのか、あるいは周辺にあるものから出る音なのか、原因を見つけることができれば早く解決できます。
また、その日の天候や季節の違いで出やすかったり出にくかったり、 出たり消えたりするのがピアノのノイズの特徴でもあります。
深刻なものでなければ、あまり気にしすぎないのが精神衛生上良いと思います。
基本的にはピアノに害はありませんので、その点はご安心ください。
もちろん調律師として原因究明に取り組んでおりますので、よく気になるという方はご相談ください。
古川ピアノではピアノの満足できない部分の調整や修理などのほか、
グランドピアノやアップライトピアノの調律やメンテナンス
消音取付や中古ピアノ販売などを総合的に承っております。
ご質問等、まずはお気軽にお問い合わせください。
お電話の方は→代表古川 090-7533-2462 へ
最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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