アップライトピアノとグランドピアノの違い その2
アップライトピアノとグランドピアノの違い その2
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
前回の記事ではアップライトピアノとグランドピアノの違いについて、
実主に、大きさや形状 価格と資産価値 の違いについて解説いたしました・
今回はその続きとして、表現力 や 経験値 習熟度の違い について書いてみます。
・表現力の違い
ここで言う ピアノにおける表現力 とは、私は次のことと考えています。
強弱のコントロール性 幅広い強弱の幅 連打性と指への追従性 均一に仕上がった音色とタッチ 細かな表現ができるペダル機能 など です。
これら全ての要素が、基本的にはグランドピアノ(以下GP)が優れています。※ただし調律調整整音がバランス良く実施されている前提です
UPよりも複雑なアクション機構、弦を叩く方向方式の違い、響板のサイズとレイアウト、弦の長さ、ペダル機構、長い鍵盤、などの構造上の違いが主な理由です。
単純にGPの方が大きいからすごい 立派 というなんとなくグランドは良い というコトではなく、上記のような明確な違い 越えられない壁 が存在します。
しかし、質の良くないGPよりも質の良いUPの方が勝る場合があり、上に述べた表現力で逆転するため、必ずしもGPが絶対に優れている とは言えないのです。
(そういったUPはなかなか良いお値段がするものですが…)
・練習時の経験値 習熟度の違い
上記のような表現力の違いがあると、日々の練習の積み重ねに当然影響を及ぼします。
仮に先生の教室がGPで自宅が電子ピアノやキーボードの場合、
レッスン時に指導を受けたことを自宅でうまく表現できないのはなんとなく想像がつくかと思います。
電子ピアノやキーボードよりもUP(アコースティックピアノ)のほうがもちろん楽器としてはグレードが上がりますので、
もちろん自宅での練習がより捗るようになります。
それと同じように、グレードの低いUPやハイグレードでも調整がうまく為されていないピアノで練習するよりも、
ハイグレードで素晴らしい調整がされたUPや、ミドル~ハイグレードクラスの同じく良い仕上げがされたGPで練習するほうが、
やはりレッスンで習ったことを自宅でも忠実に表現 反復練習等ができるので、自然と上達が早くなる というワケです。
・まとめ
以上のことから、場所や予算の都合からUPしか候補にできない場合は、その中で最良のピアノ 最高に仕上げられたピアノはどれなのか、
GPの購入や設置が許される場合でも、形だけGPで中身が伴っていないものではなく、真に優れた表現力を持つGPであるか否か、
いずれのケースでも慎重に検討を重ねて決めていただくことが、今後の長いピアノ生活よりよいものにしてくれるはずです。
次回の記事では、
調律や調整等にかかる時間や料金
について解説してまいりま。
この記事がピアノ選びについて参考になれば幸いです。
古川ピアノでは、グランドピアノの調律やメンテナンス 消音取付や中古ピアノ販売などを総合的に承っております。
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古川ピアノ 古川航
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