古いピアノのほうが良い?【調律師推薦:ピアノの選び方】
古いピアノのほうが良い?
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
ピアノを検討しているお客様からよく聞かれるのは、「ピアノは古いほうが良いんですよね?」というご質問。
本当によく聞かれます。 実際のところはどうなのでしょうか!?
今回は、古いピアノの良さと注意点 について解説してまいります。
・古い国産ピアノの良さと注意点(製造から30~40年ほどの場合)
この年代の国産ピアノには、中級グレードのピアノでも木材 フェルト類 ともに品質の良い部品が多く使われており、
無交換で中古ピアノとして再生できることも多々あります。 ピアノ自体の寿命(50-60年経つとオーバーホールが推奨されます)
もまだ残っていますので、例えば幼稚園や小学生のお子様が成人されるまで、大人の方が趣味で楽しむピアノとしては、
手頃な価格とあわせて 大変人気のある年代の中古ピアノです。(大体25万円~45万円程度が多いです)
ただし、前オーナーの保管環境や調律メンテナンスの実施頻度によっては、湿気やフェルト虫食いによるダメージなどが残っている場合がありますので、
それらをきちんと再生整備されたかどうかを確認してから購入手続きに進むことがとても重要です。
・古いピアノの良さと注意点(製造から45年~それ以上の場合)
この年代の国産ピアノも、中級グレードのピアノでも木材 フェルト類 ともに品質の良い部品が多く使われており、
無交換で中古ピアノとして再生できることも時々あります。
ピアノ自体の寿命(50-60年経つとオーバーホールが推奨されます)が残り少なくなっていますので、
手頃な価格(大体20万円以下~20万円前後が多い)ではあるものの、小さなお子さんが永く使うには不向きです。
また、上記同様に前オーナーの保管環境や調律メンテナンスの実施頻度によっては、湿気やフェルト虫食いによるダメージなどが残っている場合があり、
そのリスクは年式なりに上がっていますので、それらをきちんと再生整備されたかどうかを確認してから購入手続きに進むことがとても重要です。
・つまり 古いピアノは良いの?悪いの?
ありきたりな結論に見えますが、古いピアノとさほど古くないピアノには上記の通りの長所短所があります。
なかには、本当に品質よく保たれたものが無くはないですが、寿命間近の粗悪品を押し付けられるような形になることも少なくないようです。
そういったピアノは、買うときはお手頃でも 次から次に故障が出たり そもそも満足な調整や再生作業が施されておらず、
復旧に大きな金額がかかることがありますので、その場の流れで断れなくなって購入契約してしまうのには、くれぐれもご注意ください。
※↑最後の段落が前回記事とほとんどおなじになってしましました…すみません。しかし事実なのでご注意ください!!
ただし、お持ちの古くなったピアノや以前購入してそろそろ古くなってきたピアノについては、オーバーホールを施して若返らせることが可能です♪
当店では、ピアノのオーバーホールを承っております。
この記事がピアノ選びの参考になれば幸いです。
古川ピアノでは、ご購入に関する相談のほか、調律 中古ピアノの販売などを総合的に承っております。
ご質問等、まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはコチラのページへ♪ または、代表古川 090-7533-2462 へ
最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
次の記事へ
ピアノは新品と中古 どちらが良い? »