【調律師推薦:ピアノの選び方】ピアノはどのメーカーを選べばいいの?
ピアノはどのメーカーを選べばいいの?
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
ピアノを選ぶ際に、なかなか決めるのが難しいのがピアノの「メーカー選び」です。
今回は、ピアノメーカーによる違いと選び方 について解説してまいります。
・ピアノメーカーの概要
今も新品ピアノを生産している日本のピアノメーカーは、今では大手のヤマハ / カワイ の大手2社があり、
その他、ごく小規模に独自色をもったピアノメーカーも存在していますが、国内生産数の大多数は上記2社によるものです。
中古ピアノの場合も基本的にはヤマハ カワイ の2社が流通数の大多数を占めますが、
30~50年前ころに存在していた中小企業規模のピアノメーカー品(以下、第3メーカーピアノ)も今よりも多く含まれています。
これらの第3メーカーピアノはなかなかに難しい個性は揃いで、いずれも低価格傾向ではありますがタッチや音はクセが強いものが多く、
また、耐久性の面では大手メーカーピアノに劣るものが多く、選ぶ際には一層の注意が必要となります。
メーカー(またはブランド)を決める場合には、低価格に惑わされず、ピアノの性能や引きやすさなどを重視してください。
・メーカーによるピアノの違い
メーカーによる違いは、主に次の通りです
1. 価格
→ メーカーにより異なりますが、概ね2~3種にランク分けされている場合が多いです。廉価版 標準版 上位版 とに分かれるイメージで、上位版が高価です。
また、大手よりも中小の第3メーカーピアノのほうが低価格であることがほとんどです。その中には信頼性が高いものもありますので、
注意深く選ぶことで良いものをお手頃に手に入れられるかもしれません。
2. 耐久性 信頼性
→ やはり現在もメーカーとしてピアノを生産し続けているヤマハ カワイの大手2社は性能面では他メーカーに比べて性能と耐久性の良さが抜きん出ています。
ピアノは何十年も使い続けるものなので、長年の耐久性(内部部品の故障し難さ、接着の持続力、木の変形が少ない など)は大変重要なポイントです。
3. タッチ(鍵盤の感触や表現しやすさ)や音色のカラー
→ これは私の感じ方ですが、ヤマハはクリアな音色と軽やかなタッチ、カワイは柔らかな音色と手応えのあるやや重みあるタッチ という印象です。(個体差はあります)
第3メーカー品はやや重めなもの~なかなかに重く感じるもの など、そのままでは重めなものが多いです。
このあたりは、お客間の要望をお聞きしながら調整のカスタマイズで軽めに変更する場合があります。
・選ぶ際は営業マン 販売員の誘導に流されないように
ピアノ屋さんに行くと、やけに古いピアノ 高価なピアノ 聞いたこともないようなメーカーをしきりに勧められることがあります。
なかには、本当に良いものをオススメしてくれていることもありますが、利益の出やすい品質の良くないピアノ を押し付けられるような形になることも少なくないようです。
そういったピアノは、買うときはお手頃でも 次から次に故障が出たり そもそも満足な調整や再生作業が施されておらず、
復旧に大きな金額がかかることがありますので、その場の流れで断れなくなって購入契約してしまうのには、くれぐれもご注意。
※当店では、他店で購入されたピアノで性能がイマイチだったりご満足されていないピアノの調律や調整等を承っております。
この記事がピアノ選びの参考になれば幸いです。
古川ピアノでは、ご購入に関する相談のほか、調律 中古ピアノの販売などを総合的に承っております。
ご質問等、まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはコチラのページへ♪ または、代表古川 090-7533-2462 へ
最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
前の記事へ
« お部屋の音響環境とタッチの関連性+手軽な防音対策次の記事へ
古いピアノのほうが良い?【調律師推薦:ピアノの選び方】 »