アップライトピアノとグランドピアノの違い その1
アップライトピアノとグランドピアノの違い その1
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノ 調律師の古川です。
ピアノには 一般的な初心者~上級者まで幅広いユーザーに使用されるアップライトピアノ (以下UP)と、
イメージ的には上級者用 プロ用のグランドピアノ(以下GP) があります。
実は、初心者こそグランドピアノでピアノを習い始めてほしい(理想論ですが)などの話も交え、
調律師の立場から解説してまいります。
・UPとGPの主な違いとは?
大きさ、形状(置き場所の問題も)
まず大きく異なるのは、GPのその大きく広がるような形です。(ドイツでは、翼という意味のフリューゲルとも呼ばれるそうです)
一般的なUPは幅150cmと奥行き65cm程度に対して、GPは幅はほとんど同じですが奥行きがかなり大きくなります。(高さは低くなります)
最も小型なGPでも奥行き150cm、最大のものとなると275~300cmに及ぶものまであります!
ピアノの先生やプロユースの方は、主に190cm~220cm程度の奥行きサイズのピアノをご使用される場合が多いです。
※150cmなどのコンパクトなGPよりも、大きいほうが表現力などが増すためです
価格
殆どの場合、GPのほうが高額になります。国産の新品の場合、スタンダードクラスは100万円前半~300万円ほど、
ハイクラスになると500~1500万までグンとあがります。 一般的には200~300万円くらいが売れ筋でしょうか。
対してUPはおおむねGPより安価で、廉価版なら40万円~ スタンダード70万円~ ハイクラスで100万 フラッグシップ200万~ といった布陣です。
ここで気づくのが、GPの最安100万円強とUPのフラッグシップ200万円強 の逆転現象です。
本来 性能が良いはずのGPよりも高額なUP、 これは何が違うのかというと素材の善し悪しや製造時の手間暇のかけ方 などと言われています。
ここまで極端ではなくても、170万円の中級GPよ130万円のハイクラスUP の比較だと、かなり価格の差が縮まってきます。 どちらを選ぶべきなのか、悩みますね。
このような場合に何を基準に選べばよいのか、また別の記事で詳しく私論を述べさせていただこうと思います。
資産価値
上記の続きにもなりますが、特にGPは高価な分、資産価値(売却する際の値段の付き方)が高くなる傾向です。
また単に購入時の価格だけではなく、GPは新品時の購入者(販売数)が少ないため、中古での流通数も少なくなります。
すると、絶対数が少なくなりますので、買取価格が上がる=中古販売価格が下がりにくい=買取価格が下がらない という循環になり、
結果としてGPはUPよりも高価買取されやすい = 資産価値が残りやすい という図式となります。
資産価値のためにピアノを買うことは普通無いと思いますが、あくまで参考情報として付記しておきます。
次回は、
表現力
練習時の習得率 熟達度
調律や調整等にかかる時間や料金
について解説してまいりま。
・まとめ
この記事がピアノ選びについて参考になれば幸いです。
古川ピアノでは、グランドピアノの調律やメンテナンス 消音取付や中古ピアノ販売などを総合的に承っております。
ご質問等、まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはコチラのページへ♪ または、代表古川 090-7533-2462 へ
最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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