お部屋の音響環境とタッチの関連性+手軽な防音対策
お部屋の音響環境とタッチの関連性+手軽な防音対策
ご覧いただき有難う御座います。古川ピアノです。
ピアノの弾きやすさ 弾いた感触などを表現する際、「タッチ」という言葉がよく使われます。
今回は、お部屋の音響環境とタッチの関連性 について解説してまいります。
・お部屋の響きが変わるとタッチもかわる?
ピアノそのものの調整が大事なことはもちろんなのですが、お部屋の響きを含めてコーディネートすることがバランス良いピアノの響き 音色とタッチに繋がります。
例えば、とても広い部屋に小さなピアノを設置した場合、ピアノ側の音量が足りず、パワー不足 響き不足からタッチは重く感じられます。
逆に、小さい部屋に必要以上に大きなピアノを設置した場合、部屋の中でピアノの音が反射しすぎて、タッチは軽く感じても耳に痛く 響きすぎて音響バランスは悪いでしょう。
ピアノを設置する場合の大前提として、ピアノの大きさとお部屋の大きさのバランスを考慮することは大切です。
・お部屋のコーディネートで響きとタッチをコントロールするには
ピアノとお部屋のバランスが良くても、お部屋の中にある家具等の配置で音の響き方とタッチは変わります。
たとえば、厚手のカーテン 厚手の絨毯 柔らかい材質のソファー たくさんの書籍 などが多いお部屋では、それぞれがピアノから出た音を吸収し(=反射しにくい)、
お部屋の中で音が響くなり、結果として音は柔らかい方向へ タッチ的には思い方向へ感じるようになります。
逆に、床は硬いフローリングだけ 窓にカーテンはなく 本棚やソファーなども家具等も無い、このような部屋ではピアノから出た音が壁や床などによく反射し、
硬質な響きとなり タッチも軽く感じる方向になります。
これらは極端な違いの一例ですが、どちらが良い悪いということはないので、こういった事で響きやタッチが変わるということを考慮して、
お部屋のインテリアコーディネートを調整してみて下さい。
・お部屋の響きと防音について
防音についてご紹介するには別途記事を書く必要がありますが、ここではお部屋環境と防音対策の基本的な考えについてかんたんに触れます。
お部屋のインテリア状況によってピアノの響きやタッチが変わることは上記で述べたとおりですが、これらは防音対策(部屋の外へ音を漏らさない)にも繋がる部分があります。
防音の基本は 壁 床 天井 窓 ドア に設計の時点から防音仕様にするか、あとから防音仕様に改装するか ですが、これらには高額な費用がかかりますし、
大掛かりな工事等が伴います。(効果は絶大です)
効果は低くとも比較的安価で手軽にできるのが、カーテンやカーペット ソファーなどの家具による音量の低減です。
厚手のカーテンやカーペット ソファーやクッション等を置くことで、お部屋内の響きを吸収させることで、外に漏れる音量をいくらか低減させることが可能です。
カーテンには遮音機能がある商品がありますので、ご予算等に合わせて選択されるのも良いかと思います。
※ただし、24時間換気の換気口や窓についている換気口などが空いたままになっていないか など、気をつけて確認して下さい。
この記事が参考になれば幸いです。
古川ピアノでは、弾きにくいタッチなどでお悩みの方のご相談のほか、調律 中古ピアノの販売などを総合的に承っております。
ご質問等、まずはお気軽にお問い合わせください。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
古川ピアノ 古川航
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